
家のドイツ人夫は口うるさい。特に食について。
でも知識としてはだいたい正しい。
最近、久しぶりにアニメ『美味しんぼ』を観ていました。とても懐かしい作品ですが、今観ても食についての知識が本当に本格的で、ものすごく学びになります。
実は、普段から夫がよく話してくれている「食の知識」の答え合わせのような内容がガッツリ出てきて、驚くことがよくあるんです。
以前の記事
ドイツの肉の飼育形態ラベルとは?
以前、このブログでドイツの「Haltungsform(ハルトゥングスフォルム=飼育形態ラベル)」について書いたことがあります。
ドイツのスーパーでは、お肉がどんな環境で育てられたかが1〜4のレベルで義務表記されているのですが、これと全く同じテーマが『美味しんぼ』にもありました。
それが、栗田ゆう子のおばあちゃんの認知症が進んでしまうところから始まるエピソードです。
家族で思い出の老舗水炊き屋「鳥玄」に行くのですが、おばあちゃんは一口食べて「こんなの鳥じゃない、美味しくない」と激怒して拒絶してしまいます。
原因は、その老舗店が時代の変化とともに、効率を重視した「最新鋭の近代的な養鶏場(窓のない過密な畜舎)」で育てられた、いわゆるブロイラーの鶏肉に変えてしまっていたからでした。
ヨーロッパの基準がすべて正しいというわけではありませんが、こうして「知識」として現在のドイツで当たり前に知られている動物福祉の考え方を、30年以上前の『美味しんぼ』を通して再確認したり、深く考えさせられたりすることが本当に多いです。
ドイツの「薄いカツ」にも理由があった
もうひとつ面白かったのが、お肉の調理法に関するエピソードです。
現在の日本では研究が進み、分厚いお肉でもジューシーで美味しい「とんかつ」を食べることができますよね。
でも、以前、日本からドイツに来た人が「ドイツに行ったら薄いとんかつが出てきて腹立った」と言っている人を見かけたのだけど
分厚い肉を均等に揚げるのって実は難しくて、なのでドイツでは分厚い肉を叩きまくって薄くしている、叩くことで柔らかくなるし。そういった内容もあったりして、すごくいい。効率や美味しさを求めた結果の「薄さ」なのだと知ると、見え方がガラリと変わります。
知る権利と、お蔵入りの「欠番回」
魅力たっぷりの『美味しんぼ』ですが、実はネット配信などでは「お蔵入り(配信欠番)」になってしまっている回がいくつかあります。
今回はそれらの回もじっくり拝見したのですが、農薬や化学物質、添加物の話など、現代の社会問題に真っ直ぐ切り込んでいる内容ばかりでした。
現代のコンプライアンス(大人の事情)によって、「私たちが本当に知るべき情報」が隠されてしまい、手軽に知ることができない世の中になっていくのは、少し寂しいし嫌だな、と感じてしまいます。
ちなみに、そんな『美味しんぼ』は現在、こちらのリンクから無料で見ることができます。
ということでそれでは!Tschüss
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